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介護事業

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コストマネジメントと人材育成が成功のカギ ■建てれば儲かる時代の終焉高齢者施設業界は、建てれば儲かる時代を終え、多様化するニーズに応えた戦略的経営が求められます。
2001年に介護保険法が施行されて以来、約20年以上、介護施設は増える一方でしたが、その大半は、ハイエンド路線・ローコスト路線の二者択一の単純な戦略でした。そして、事業者数が一定数まで増加し、同じ商圏内に同じ戦略を持った事業者が増加したことで、市場全体が均一化され、戦略が完全に打ち消されてしまうという結果を招いています。

■ 売り手市場なのに売れない理由ハイエンド路線では、豪華絢爛な建物、食事、充実した職員数、広い個室という、建物の特徴をメインとした戦略が、多くの企業で行われ、結果として、そのホテルコストを支払うことができる利用者層以上の施設数が乱立しています。
 またローコスト路線では、無駄のない均一の間取り・狭い居室の木造・プレハブ構造、厨房を使わないケータリング食、最低限の職員数とするなど、徹底的なローコストを目指しましたが、ここ数年の円安や建築費の高騰、介護人材の不足によって、ホテルコストを下げることができない状況にあります。
 日本の高齢者の47%が、世帯年収100万~300万円であるにも関わらず、平均的な介護施設の賃料は年間300万円であり、介護や医療サービスを受ける費用や、食費などの生活費を含めると、施設に入りたいが入れない高齢者が多数を占め、結果的に「売り手市場なのに売れない」状況が作り出されました。その結果、多くの事業者が、入居率40%~60%台まで低下し、年々利益率は低下しています。

■ 人材育成に成功した企業が勝つまた、人財・対応力などの「ソフト面」を要因として、経営困難となる事業者が増えています。他業界から介護業界への参入が相次いだ結果、介護に不慣れなまま人材育成がままならなず、サービス品質が維持できない企業が少なくありません。ヘルパー人材は慢性的な不足傾向にあるため、専業主婦や外国人の登用にも力を入れていますが、そもそも育成環境が整わない企業では、職員のメンタル悪化や離職、利用者の事故が多発し、サービス品質の低下は競争力の低下を招く結果となっています。
 その一方で、需要の増加が予測される、終末期患者や難病患者までもを介護施設が担うことが求められています。介護度の高い利用者や、医療依存度の高い利用者を積極的に受け入れていくためには、これらに対応した人材の育成が欠かせません。政府は多死社会における看取り場所として、介護施設を重要なポジションに位置付けているように、需要自体は増加傾向にあるため、企業側の人材の整備が、経営的成功に直結するのです。

■コストマネジメントと人材育成を徹底する当社では、財務シミュレーションからマーケティング、重症の利用者が暮らしやすい建築デザイン、介護職員への教育研修、ひいてはデザインやソフト機能を生かしたブランディング戦略に至るまで、実効性の高いソリューションをご提案いたします。
その他、現在運営中の介護施設事業所様に対しては、再建事業として、稼働率や顧客単価の改善、市場の特性に合わせたコンセプトの設計やプロモーション、スタッフ様への教育研修を重点的に行うことで、市場ニーズに適合し認知度の高い施設を創り上げるサポートもしています。

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日本ヘルスケアソリューションズ―JHS