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Case Study

バイオシミラーメーカー

クライアント

バイオシミラーメーカー

プロジェクト種別

バイオ製剤への自社容器製品の採用可能性の検討

プロジェクト概要

医療技術の発展からバイオ製剤の台頭が目覚ましい。事実、2020年以降はグローバルマーケットにおける売上高ランキング上位10製品の大半はバイオ製剤で締められるほどである。
同時に、バイオ製剤は高額であるため、バイオ製剤のジェネリック医薬品に当たるバイオシミラーの普及が期待されている。今回は、外資系の大手医療機器メーカーからの依頼で、国内のバイオシミラー市場における同社の容器の採用可能性や市場の動きについて調査を実施した。

課題

バイオシミラーは一般的なジェネリック医薬品とは異なり、化学構造式の同一性を担保するものではなくあくまでsimilarであり、医療現場においてはバイオシミラーへの不信感が根強い。ゆえにジェネリック医薬品が爆発的な普及を果たしたように普及すると仮説を持つには不安が残る。
とはいえ、超大型バイオ製剤が立て続いてパテントアウトを迎えることから、国内でもバイオシミラー上市に向けて各社の臨床試験の動きは活発化している。また、医療費高騰の折、いつ政府からバイオシミラーへの採用数値目標や新たな制度が発出されるか不明瞭であることから、市場算入の遅れはリスクが大きい。且つ、バイオシミラーは、これまでの市場とは異なる新しい市場であるため、メーカー各社は十分な情報やノウハウを持っておらず、正確なマーケットリサーチ自体が困難であった。

解決策

当社は、これまでもバイオシミラー領域の経営支援実績があり、マーケティングリサーチのための情報やノウハウを有していた。今回は、「政策動向」「経済的背景」「社会的背景」「技術進歩」「法的制約」の5カテゴリーに分けたマクロ市場分析を行った。さらに、マクロ情報により精度を上げた確証性を得るため、バイオシミラー領域のKOL(学会理事・臨床医学教授・政策担当者等)へのヒアリング調査や、バイオシミラー各社へ開発状況のヒアリング調査を実施した。そして、今後発売されるバイオシミラーに容器を採用させることが目的であるので、各メーカーの生産工程・工場ラインへの組み入れに関するチサーチも行った。その結果、先発品から後発品に切り替えるタイミングで、投与方法や容器の変更をすることで、同社の容器の採用、及びメーカー製品の利便性の向上を図り、共同で臨床開発試験を実施するアライアンス戦略が有用であることが確認できた。

事例

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日本ヘルスケアソリューションズ―JHS